債務整理は家族にも影響を及ぼすのか?借金の返済をし易い状況に改める

債務整理は、債務者の借金の返済を軽減する為の手段です。

任意整理や個人再生や自己破産といった手段から選べます。

裁判所を介して、お金の問題を解決したくない場合は、債権者に直接交渉する任意整理を法律事務所に依頼するケースが多いです。

この方法は、債務者の借金にのみ効果を発揮するものであり、本人以外の家族には基本的に影響がありません。

但し、家族が保証人になっている場合は、借りたお金の弁済を肩代わりする事もあるので注意が必要です。

家族は、ローンやスマホなどの契約ができ、進学や就職をする時に任意整理の影響は全くないので安心できます。

家族に影響が及ぶのは、債務者の連帯保証人などになっている時だけです。

日頃から慎重に約款を読んで、家族が債務の引き受けをするような状態にならない契約をしているなら、特に問題は起こらないでしょう。

債務者が任意整理をしている間は、クレカを新規に作れず、スマホも新規で持てない事があります。

そういった時に、家族が無傷であれば、代わりに家族名義で契約してもらって、クレカやスマホなどを使えるようにする事もできるでしょう。

債務整理中に債権者から家族に請求が来る事があるのか

法的に整理手続きをしていたり、債権者と取引をしたりした結果、返済をする会社を選択して、お金を返していきます。

この時に、債権者から家族にも請求が来るのではないかという不安が広がってくるかもしれません。

しかし、貸金業法で、その行為は禁止されており、もし、家族へ請求を行った場合は債主に刑事罰が下される事があります。

家族が連帯保証人などになっていた場合は影響が大きく、家族が代わりに返済をする義務が発生してしまいます。

その為、様々な契約をする機会がありますが、本当に弁済の引受人にしても良いのかを常日頃から考えておく事が大切です。

事前に対策をしておく事で、金銭的にピンチになった時に家族まで弁済の義務だらけになる状況には陥りません。

任意整理のメリットは、今までの多重債務を大幅に軽減して、返済をしながら生活を立て直せる事です。

家族が引き受け過ぎていると、家族まで弁済の連鎖から抜け出せなくなってしまいます。

債務整理中に債権者から家族へ返済を求めてきた時の対策

保証人になっていないのに、債権者が家族へ返済を求めてきた時には、これを支払う義務は家族にありません。

債務整理で法律事務所に依頼しているのであれば、弁護士に相談をして対策を練っていくと良いでしょう。

弁済義務のない家族への返済の請求は、貸金業法で禁止行為とされており、刑事罰にもなり得るので、その事を弁護士を通して伝えてもらえば、金融会社もそれ以上の行動に移せません。

家族が借金の引き受けをする事になっていて、お金を返す義務が発生しているなら、その分については、お金を返していかなければいけません。

家族に弁済の義務が発生するかどうかは、保証人になっているかどうかだけです。

弁済を引き受けてもらっている請求は、家族に請求が行かないように、支払いを続けていきます。

任意整理は、対象の会社を選べるので、返さなければいけない会社への支払いを重点化できます。

どうしても、保証人が必要な契約のみを支払いのみを支払っていくと、家族へ請求が行く事を防げます。

債務整理をすると、家族の信用情報に影響を及ぼすのか

債務者が任意整理をすると、信用情報に記録されます。

一方で、多くの借金は、債権者と債務者の契約で決まっている事であり、家族は契約をしていないので、任意整理や自己破産などとは関係がありません。

つまり、家族の信用情報機関での信用情報が傷つく事がなく、今後のローンなどを組む際に影響が出る事はありません。

保証人になっているなら、債務者の代わりに、お金を返す事ができないと信用情報に悪影響が出てきます。

これは、債務者の義務が家族に移る為、その分、返す責任も出てくるからです。

信用情報は、各種ローンを組む時に大きな影響があるものであり、お金を返す状況が悪ければ、新規に契約をする事が難しくなりかねません。

信用情報は、非常に大切な個人情報であり、債務者は家族の信用情報への悪影響が出ないようにする工夫をしていくと安心でしょう。
任意整理や自己破産や個人再生は、多重債務で苦しむ人々の救済手段です。

しかし、周りに迷惑をかけないようにするには、自分で背負った借金は自分で返していく事が基本的であり、大切です。

債務整理が家族に及ぼす影響のまとめ

債務整理をする事は、債務者にとっては救いです。

非常に多くの消費者金融会社や信販会社などから、お金を借りると、それだけ利息と元金が増えていきます。

利息分しか返せないといった状況になると、多くの場合、お金を返すのが難しくなります。

任意整理で債主と交渉をして借金を減らしたり、自己破産や個人再生で法的に借金を無くしていったりする方法は、債務者が生活を立て直すのに重要なプロセスです。

債務整理をしている時に、債主が家族に請求をしないようにするには、家族を借金の引受人にしない契約を心がける事、保証人でないにも関わらず、借金の弁済を家族に求めてきたら請求に応じない事、家族にも弁済の義務が発生してしまうものは優先して支払いを継続する事を実施していくと良いでしょう。

債務整理の目的は、借りたお金を返す金額を少なくして、生活ができる環境を整える事です。

家族にも迷惑をかけてしまうと、本来の目的を果たせなくなってしまいます。

それを防ぐようにして整理を進めていく事で、多くの事が解決します。

以上、債務整理は家族にも影響を及ぼすのか?借金の返済をし易い状況に改める…でした。