司法書士の業務における活躍で債務整理との深い関係性による解説

普通に生活しているとあまり接点がない司法書士ですが、どんな仕事なのでしょうか?

司法書士とは裁判所や法務局への提出書類などの作成を行うことができる法律専門の国家資格です。

さらに詳しく解説すると

・不動産登記
・商業登記
・供託
・裁判事務

およびそれらに関する法律相談をすることができる業務になります。

司法書士①

さらに司法書士には大切な仕事がまだあります。

例えば会社を設立する場合は、法務局で商業登記というものを行う必要があります。

商業登記をして初めて、設立した会社が法的に認めらることになるのです。

この商業登記にはざっくりと説明するだけでも登記申請書、定款、議事録など、いろいろな書類を用意する必要があります。

そしてそれらはただ用意するだけではなく、間違いないようにしっかりとした内容でなければならないのです。

もしこれらの資料に何らかの不備があった場合には手続きはやり直しになってしまい、それが原因で会社の設立が遅れてしまうケースもありえます。

そこで活躍するのが司法書士です。

登記申請は、司法書士で代理とすることが可能であり、司法書士はこういった書類を作成するプロフェッショナルですから、短い期間で正確な書類をきちんと作成することができるのです。

このほかにも 司法書士は、会社を運営して行く上でありとあらゆる書類を代行することができます。

商号、目的、本店などといった登記事項を変更するとき、資本金を増やしたり、減らしたりするとき、有限会社から株式会社に変更するときなど いろいろなシチュエーションで司法書士は活躍しています。

司法書士②

さて、会社を設立する予定もない私たちが司法書士のお世話になる場合どんなケースがあるでしょうか。

それは債務整理を行う時です。

司法書士の業務の中には、債務整理に関わる以下の仕事をする資格もあるのです。

・債務保証、手形、請負代金、売掛金などを請求したいとき、請求を受けたとき
・債権整理
・不当な利息の返還請求などの債務者との交渉を行う

お金をたくさん買いすぎてしまって返済ができなくなってしまったときに債務整理と言う手段があります。

債務整理を行うことで借金を整理することができたり、返済の総額を減らすことができる場合があります。

しかしこれらの手続きは専門の知識が必要な上かなり煩雑です。

そこで司法書士に代行をお願いして、代わりに債務整理の手続きのお手伝いをしてもらうと言うわけです。

司法書士にお願いして債務整理をしてもらうと、自分で手続きを行うよりも圧倒的に早く、そして効率よく確実に債務整理を行うことができるでしょう。

司法書士③

司法書士と言う資格のほかに、似たような名称で行政書士と言うものがありますね。

これらは同じ資格なのでしょうか。
それとも全く異なる別の資格になるのでしょうか。

司法書士と行政書士は、どちらも法律に関わる仕事をする国家資格であり、専門職であるという意味では 同じ部類に含まれます。

しかし、業務内容は全く異なり、司法書士は司法に関係した業務をメインで実施しているのに対して、行政書士は役所に提出する書類作成などを主に行っています。

司法書士は法務省が管轄している資格であり、相続や不動産の登記申請など、一般の人にも身近な問題を扱うため「くらしの法律家」と呼ばれることがあります。

一方、行政書士の主な仕事は許可・認可に関する役所に提出する複雑な内容の書類を作成することであり、提出手続きの代理または代行、作成に伴う相談に応じることもあります。

そして行政書士の資格を管轄しているのは総務省になります。

先ほど開設した債務整理の仕事は司法書士だけができるものであり、行政書士が司法書士の代わりに行うことはできません。

どちらも法律に関する知識が必要になるのは間違いありませんが、債務整理などより専門的な分野になると司法書士の分野がメインになります。

司法書士④

債務整理と言うと弁護士の独壇場と言うイメージがありますが、司法書士も加わることができます。

それでは債務整理の立場に置いて弁護士と司法書士ではどのような違いがあるのでしょうか。

弁護士は債務整理の法律相談はもちろん、代理人として貸金業者との交渉や訴訟ができるのに対し、司法書士は個別の借金が140万円以下に限り、法律相談、交渉、訴訟ができることになっています。

限度額が大きければ 弁護士でなければ行うことができませんが、それほど大きな金額でなければ行政書士でも十分にできます。

ただし法律のプロフェッショナルと言う意味ではやはり弁護士のほうに軍配が上がるのは当然のことです。

それでは債務整理を行政書士にお願いするメリットとは一体何でしょうか?

一番のメリットは、コストが弁護士と比べてリーズナブルに設定されていると言うことです。

弁護士と比べると業務内容に制限がありできないことも発生するため、比較的リーズナブルなお値段で債務整理の手続きを受け付けてもらうことができるのです。

債務整理を利用しようと思っている人の中には、どうしても依頼に必要なお金が 捻出できないと言う人もいるかもしれませんが、そういった場合リーズナブルに手続きを行ってくれる司法書士は強い味方になることでしょう。

司法書士 債務整理まとめ

この記事では一般の人にあまりなじみがない司法書士について解説してきました。

司法書士は 弁護士と違って債務整理の際にできる業務の内容に制限がありますが、 その範囲の中であれば債務整理を行う事は十分に可能です。

債務整理は弁護士でなければできないと思い込むのではなく、司法書士に相談することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

以上、司法書士の業務における活躍で債務整理との深い関係性による解説…でした。