必死の思いで働いて頭金を貯めてやっとの思いで手に入れたマイホームですが、毎月の返済に追われてちょっときついかなと感じる方も大勢いらっしゃいますよね。
でも何とか住宅ローンを返して、マイホームを失わずにすむようにしたいと思うのはごく普通なことでしょう。
また住宅ローンのみなら何とかなるかもだけど、他の借入金が家計を圧迫して住宅ローンの返済にも影響が出るかもしれないと心配の方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は住宅ローンの返済が厳しくなった時に、あなたが取るべき方法をお教えしましょう。
住宅ローンの返済がちょっと厳しくなってきたけどマイホームは手放したくない
お給料が増えなかったり業績不振で減らされたり、ボーナスもドンと減らされたり。
また子供が進学したため一定期間だけ返済が難しくなった。
このような理由で住宅ローンの返済が難しくなることは、本当によくあることです。
だからと言ってマイホームを売却したところで、借入金額より低い価格でしか売却できなければ、家は無いしローンは残るしと言った悲惨な状況になってしまいます。
こんなときは、まず借り入れている金融機関に相談してみてください。
ボーナス増額返済分の減額またはボーナス返済分を毎月返済分へ組替え、返済期間を変更せずご返済額を一定期間減らす、返済期間を延長することにより毎月のご返済額を減らすといった、支払い条件の変更に応じてくれることがあります。
以前はまず応じてはくれませんでしたが、最近は柔軟に対応してくれるようになっています。
金利が高かった頃に組んだ住宅ローンを見直してみる
最近は超低金利時代を反映して住宅ローンも相当低い金利水準で推移していますが、それでもやや高い金利で住宅ローンを組んでいることもよくあります。
そこで低い金利の住宅ローンに借り換えることで、毎月の返済額も総返済額も低く抑えることができますよ。
住宅ローンは金額も大きく返済期間も長期にわたりますから、わずかな金利差でも大きな差となることが多いですよ。
3000万円を年利1.5%で35年返済で借りた時は毎月91855円の返済で、返済総額は約3857万円となります。
これが年利1%となると、毎月の返済額は84685円で返済総額は約3556万円となり、0.5%の違い総額300万円の差が出てくるのです。
ただし借り換える場合でも新たに審査に通る必要がありますし、保証料や印紙税などの費用が掛かることに注意が必要です。
住宅ローン以外にも借金があって返済が難しくなっている場合
住宅ローンの他にも借金の返済があってきつい場合には、もちろん先の2つの方法も考えるべきですが、それでもまだきつい場合には債務整理を考える必要があります。
一つ目は任意整理で住宅ローン以外の任意の借金の利息を免除するなどの方法です。
二つ目は個人再生で裁判所に申し立てて、住宅ローン以外の全ての借金を減らす方法です。
三つ目は自己破産で住宅ローンを含むすべての借金が無くなる方法です。
任意整理は利息の免除が主で、債務自体は減ることがありません。
まだ返済に余裕がある方が行う方法ですね。
個人再生は住宅ローン以外の全ての借金が減額されますが、安定した収入がなければ裁判所で認めてもらえません。
自己破産は住宅ローンを含むすべての借金が無くなるのですが、同時にマイホームを含むほぼすべての財産を失うことになります。