今回はそんな交通事故被害における慰謝料の金額などについて、どのような計算方法で算出されるのかなどをご紹介していきます。
交通事故の被害を受けたことによって払われる慰謝料とはどのようなお金なのか
不本意な事とはいえ、交通事故の被害に遭ったりすると様々な面倒というものが発生しますが、その中でもお金に関する話は最もトラブルが多いと言えるでしょう。
交通事故では加害者の保険会社から示された保険金が少ない、示談金がこちらの予想以上に低すぎるなど、やはり被害者側の出費なども考えると貰えるお金は気になってしまいます。
この交通事故にまつわるお金の中でも、今回は慰謝料というお金に対して注目してみたいと思いますが、価値観の違いなどから記事内で不快に感じる部分もあるため、その場合はあらかじめご容赦ください。
まず、慰謝料というのはどういうお金であるか、についてですが、基本的には精神的苦痛に対してお金で支払う損害賠償のことです。
そのため、一般的に考えると相手に故意でなかったとしても、不安・不快にさせてしまったのをお金で支払って解決することになります。
交通事故で受けた苦痛などがお金で解決する問題ではない、と感じる方もいると思いますが、それ以外の方法で加害者が被害者に対して謝罪の意を示す方法は他にありません。
しかも、慰謝料に関しては人によって感じる部分が違うため、交通事故でも示談交渉の場などで揉めることが多く、もし被害者が死んでいる・重度の障害を抱えてしまえば簡単な話では無くなります。
では、交通事故の被害を受けた人間として、もしくは被害者が家族で不幸にも亡くなられた場合は遺族として、何からすれば良いのでしょうか。
交通事故被害に関する慰謝料は3種類あるが相場も決まっているので高額請求は不可
まず、交通事故の慰謝料といっても1つではなく、大きく分けて「入通院慰謝料」「後遺障害慰謝料」、そして被害者が死亡した場合は「死亡慰謝料」があります。
それぞれの意味ですが、まず入通院慰謝料は文字通りの意味であり、交通事故によって入院や通院をした際に支払われる慰謝料なので、入通院の日数を元に算出されます。
もちろん、入院・通院日数が長いほど金額は大きく、逆に軽傷であまり通院していない場合は低くなる性質がある慰謝料となっているのです。
そして、後遺障害慰謝料は交通事故の怪我によって後遺症が残った場合、後遺障害申請を行うことで、後遺障害の具合によって14級~1級の等級が決まります。
後遺障害慰謝料は等級が高いほど金額が高いため、一番重い1級では2,000万円を超えこともありますが、それだけの重い障害を背負って生きていくことになりますので、2,000万円でも低いと感じるかもしれません。
そして、死亡慰謝料についてですが、こちらは不幸にも被害者がお亡くなりになった時、被害者遺族が請求できる慰謝料となっているのです。
このように慰謝料の種類も多く、事故による怪我の状態によっては確かに金額も大きくなっていく傾向ですが、だからといってアメリカのように「何億円の賠償」という事には滅多になりません。
交通事故の慰謝料については価値観などの違いから中々決まらず泥沼になる事が多い
交通事故による被害で多大な精神的苦痛は怪我をしたり、身内を亡くした方にしかわかりませんが、加害者からは慰謝料という形でしか形ある謝意が示せないのです。
もちろん、加害者の方が誠意のある対応をする方であり、こちらも大した怪我をしていないならば、慰謝料についてもそれほど追求する必要もないかもしれません。
ところがこの慰謝料についてはやはり価値観や被害者の感情などから、かなりの確率で泥沼化してしまうことも多い話でもあります。
交通事故のせいで仕事や趣味もできなくなってしまった、家族を失った悲しみなどはお金で解決がしづらく、やはり被害者も感情的になってしまう事も多いのです。
また、全ての加害者が誠意ある対応をするとは限らず、一度も謝罪に来ない、保険会社や加害者側の弁護士さん任せにしている方もいるでしょう。
そして相手の保険会社や弁護士さんも、本音はできる限り払うお金を押さえるのが目的なので、もうお気づきと思いますが被害者側に味方は一人もいないのです。
このまま孤立無援のまま慰謝料について揉めて泥沼化してしまい、精神的にも追い詰められそうならば、交通事故案件に強い弁護士さんに依頼してみましょう。
交通事故に強い弁護士さんであれば慰謝料の増額や面倒な示談もおまかせできる
交通事故被害による慰謝料の話はともかく揉めやすく、自分ならちゃんとまとめられる、と思っていてもやはり泥沼になることも考えられるのです。
そこで、交通事故の案件に強い弁護士さんに慰謝料の件を依頼する事で様々なメリットが得られること、そして面倒からも解放されますので、早めに依頼してみるのをオススメします。
交通事故の案件に強い弁護士さんに依頼すれば、あらゆるケースでの交通事故関係の慰謝料相場も心得ており、交通事故慰謝料においては弁護士基準で計算するので、金額が増える可能性もあるのです。
この弁護士基準を簡単に説明すると、実際の裁判の判例で出た金額を元にするため、加害者側の提示金額が実は低いかどうかがわかるようになり、相場以下だったならば金額の増額にも繋がります。
また、精神的にも疲れてしまう加害者側の保険会社や弁護士さん相手のやりとりも、こちらの弁護士さんに依頼すれば全て示談交渉を代行してくれるのも大きなメリットと言えるでしょう。
さらに心配になりやすい弁護士費用については、被害者側の保険特約に「弁護士費用特約」があれば、こちらの保険会社が費用を支払ってくれるので費用を気にする必要もありません。
このように交通事故の慰謝料に関しては、こちらがまともに対応すると妥当な金額か判断できない、ストレスになるだけな事が多いのでオススメできません。
しかし、交通事故の案件に詳しい弁護士さんであれば、怪我の具合や入通院などから慰謝料の相場を計算できるので、自力で交渉するよりも金額が高くなることが期待できます。