今回はこの高齢者が交通事故被害に巻き込まれた時に本人と家族はどうしていけばいいのかについて、ご紹介していきます。
交通事故被害によって高齢者における特有の心配事としては何があるか?
交通事故の被害者が高齢者であったとしても加害者へ慰謝料などの請求は可能であり、年齢が原因で金額が不当に減るという事もあまりありません。
しかし、本当の問題はどちらかと言えば、交通事故の影響で今後の生活に支障が出てくる点が心配といえるでしょう。
1つ目に若い方と比べると高齢者の方は治癒力が落ちておりますので、怪我をしてからリハビリなども必要となると長い入院が必要になります。
長い入院になると言う事は治療期間も長くなり、治療費等も比例して高くなりますが、もう1つはそのまま寝たきりになるリスクです。
交通事故が原因で重い後遺障害となった場合、今後の人生がどうなるかの不安が消す事ができなくなりますので、そうなると加害者への請求金額も気になると思います。
交通事故で高齢者の家族が被害を受けた時に貰える可能性があるお金
交通事故というのは車との接触以外にも、自転車などとの衝突でもありえるため、実際に高齢者の方が自転車との接触事故で死亡するという話もあります。
そして、その高齢者がもしも自分の家族であり、交通事故に巻き込まれたときは本人や家族はどうすれば良いか迷う方も多いでしょう。
他にも怪我次第では高齢者だと介護が必要になるのでは、などの手続きを考えないといけないのか、という不安もあると思いますがあまり難しい事はありません。
まず、高齢者の方であっても、まだまだ現役でお仕事をされて収入がある場合、休業損害や休業補償を請求する事が可能となります。
さらに慰謝料に関しては病院にお世話になってしまえば入通院慰謝料、そして後遺障害が残った時は後遺障害慰謝料の請求も可能です。
もし高齢者ご本人が怪我などで対応が難しい場合はご家族が代わりに、という事もできなくはありませんが、そうなると課題は保険会社との示談交渉でしょう。
高齢者だからという不利益を回避するならば弁護士さんに依頼すべき
交通事故で怪我もしており、高齢ゆえに満足に動けない時は早めに交通事故案件に強い弁護士さんに依頼したほうが良いでしょう。
その理由として、交通事故に遭ったのが高齢者であっても、加害者側の保険会社との交渉がありますが、もし寝たきり状態になると交渉の場にすら立つのも難しいです。
仮に示談交渉ができるとしても、では加害者側の保険会社側もなるべく支払額を少なくするために、高齢者に対して威圧的に話を進める担当などもいます。
さらに後遺障害が起きるリスクを考えると、治療費の打ち切りや等級の手続きもあるため、高齢で怪我もしている場合はそこまで対応ができるかが厳しくなるでしょう。
そこで、交通事故の案件に強い弁護士さんに依頼して、代わりに手続きや示談を行ってもらうという事も検討してみてはいかがでしょうか。